top of page

PHOTO BOOK

Class Rooms

-子どもとしての時を過ごす場所-

完売しました。ありがとうございました。

発売日:2018年9月13日

価格:1,500円(税込)/送料350円

   初回限定200部(ナンバー入り)

仕様:A4サイズ、88ページ、

   中綴じ(青紐で綴り)

用紙:ファーストビンテージ ベージュ(表紙)

​   OKアドニスラフ80(本文)

Class Rooms ー子としての時を過ごす場所ー

 写真家として、初めて写真集を出版するにあたり、「危機に瀕しているフィリピンの子どもたち」にするか、「校舎がない学校で勉強するパキスタンの生徒たち」か、何をテーマにするか考えた。「自分らしい写真集って何だろう」そう考えたとき、なぜ写真家と名乗ることにしたのかを自問した。そもそも僕は写真家を目指しているわけではない。僕の根本にあるのは、「目の前にいる子どもたちの人生をより良くする。そのために彼らの姿を伝える」というシンプルなものだ。KnKの活動を通して出会ってきた子どもたちがいるからこそ、今の自分がある。

 世界の子どもたちと共に成長してきたことへの感謝、そして、ほんの少しだけ条件が整えばこんなにも頑張って勉強し、無邪気な表情をする美しい子どもたちの姿があった。それが「Class Roomsー子どらしい時を過ごす場所ー」というテーマにつながった。

ノートに隠された「秘密」

 勉強している子どもたちを撮影するとき僕が楽しみにしていることがある。それは、ノートに書いてある「秘密」。カメラを向けても仏頂面の少年にノートを見せてもらうと、その仏頂面とは裏腹のかわいい落書きを見つけるときがある。きっと先生には内緒なのだろう。「ちょっとこれ撮らせて」と頼むと、恥ずかしそうに、でも嬉しそうにノートを見せてくれる。そんな時「なんて子どもらしいんだろう」ほほえましくなる。そんな思いから、この写真集のいたるところに子どもたちの「秘密」をちりばめた。子どもたちからの秘密のプレゼントを皆さんに届けたいために。

 僕は自分をアーティストと思ったことはないし、この写真集をアート作品だとも思っていない。だから真っ白な紙に美しくプリントされた写真集を作らなかった。僕の写真は今目の前にいる子どもたちをそのまま写し出しているに過ぎない。その「現場感」を少しでも伝えるためには、ページをめくるごとに感じる「子どもらしさ」や手に取ったときの質感を大切にしたかった。皆さんがその「現場感」を感じ、世界の子どもたちを身近に思ってもらうことができれば、この写真集はその役割を果たすことになる。

bottom of page